水銀中毒の症状:神経症状・腎不全・死亡
金属水銀<無機水銀<有機水銀の順番で毒性が強くなり、
あの水俣病などの原因物質は有機水銀となります。
有機水銀の毒性は非常に高く、中枢神経系、つまり脳に障害を与え、
最終的には死に至らしめます。
一番毒性が弱いのは金属水銀で、消化器系を吸収される事無く
通過すると言われていますが、腸内細菌の影響が不安視される声もあり
この部分については疑問点が残ります。
水銀の吸収は、口からだけでなく、皮膚からも、あるいは蒸気として
肺からも吸収されると言われていますが、その他の経路からはそれほどの
吸収は無いと言われています。
一番ペット、水銀、と考えて不安に思われるのは体温計だと思いますが、
体温計の水銀は「金属水銀」である為、例え触ったとしても、また
食べてしまったとしても急性中毒を起こす事は無いと言われています。
しかし、その体温計を焼却した場合は話が変わってきます。
焼却された水銀を肺から吸収した場合は、吸収が起こりやすく中毒の
原因となってしまいますので、自宅で体温計や蛍光灯・血圧計など
水銀を使った物は焼却しないように注意しましょう。
水銀中毒は、中毒症状が出る前に摂取がストップすれば、徐々に
排出され回復する事が可能ですが、低濃度でも長時間過ぎたり、
あるいは若すぎる子の被爆は回復出来ない事が多々あります。