タリウム中毒の症状:消化器系の障害・腎不全・呼吸麻痺・神経症状
タリウムは元々殺鼠剤や除虫剤などに使われている毒物。
体で普段使われているカリウムと大きさ・特徴が似ている為、
本当はカリウムを使いたい所で、タリウムを使用。
当然タリウムは別物ですので、しっかりとした仕事は期待できず・・
カリウムが働くべきところで、働けない状態になってしまいます。
それが実際に起こりやすいのが心臓や神経、肝臓などになります。
タリウムは食べてしまうだけでなく、皮膚や肺からも吸収。
大体一日で消化器症状・神経症状などの中毒が出てきます。
具体的には嘔吐や食欲不振、腹痛や感覚障害、運動失調などが起こり、
多量に摂取し過ぎた場合は、その後に痙攣などの重い神経症状を出して
呼吸抑制・循環器障害により死亡する事があります。
それらの中毒症状が始まり、大体二週間ほどで今度は脱毛が開始。
これはタリウム中毒に特徴的な症状で、この脱毛がきっかけで
タリウム中毒を疑い始める事も多いと言われています。
(大量摂取では5日ほどで出現する事もあり)