有機ヒ素剤

 

有機ヒ素化合物中毒の症状:重度水溶性下痢・腹痛・循環障害・神経症状

コレラに似ていると言われる程、強烈な下痢が特徴です。
シロアリ駆除剤や、除草剤に使われている事があります。
1998年、和歌山カレー事件のヒ素は、この有機ヒ素剤になります。

食べてしまった場合、最初に嘔吐が始まりますが、その嘔吐物も
胃内容物から粘液、続いて血液と段々厳しい内容に。
15分~20分後に激しい下痢が始まり、徐々に血便の状態になります。

それに加えて、元々ヒ素には血管拡張作用と血管の透過性亢進(血液の
水分が駄々漏れ状態になります)がありますので、急激に血圧が
下がり、下痢や嘔吐で失う水分も尋常じゃなく・・・

結果、血液が回らなくなり皮膚は冷たく、尿の量は激減し、
脳に漏れた水は脳浮腫として様々な障害を起こします。
早い場合は6時間以内に死亡。
また、この状態を乗り越えても、一週間ほど経った所で
神経障害が現れる事もあります。

治療はとにかく食べてしまったヒ素を取り除く事です。
また、血液が減って、血圧が下がってしまっていますので
輸液をガンガン入れてあげなければなりません。

 

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