キシリトールの中毒症状:低血糖・肝障害?
キシリトールによる中毒症状は2006年九月に発表された
アメリカ獣医学協会等の発表からです。
キシリトール入りのおやつやガムの誤食で低血糖の可能性があります。
何故、人間だと大丈夫で犬だとダメなのか・・ですが、
元々キシリトールは
・ブドウ糖じゃない
・でも甘い
・インシュリン分泌も起こらない
→おいしくて、砂糖の代用になる!
というものですが、犬の場合、最後の項目であるインシュリン分泌が
起こってしまうと言うのが、この中毒の発端です。
そもそもインシュリンは血液の中に入ってきたブドウ糖を、
細胞に送り届ける役目を果たしています。
ブドウ糖が入ってきて、インシュリンが出たのであれば、
流れとしては何もおかしくありません。
でも、ブドウ糖が入ってきてないのに、インシュリンが分泌すると、
無いブドウ糖が根こそぎ持っていかれてしまうのです。
つまり、低血糖が進んでしまう事になります。
これが犬のキシリトール中毒の内容なのですが、
もちろん、個人差が十分にあると思われます。
それに、一緒にブドウ糖も摂っていた場合、中毒症状に
至る事は少ないというのも分かっています。
ただ、犬は人間と違って虫歯にはほとんどなりません。
心配すべきなのは歯周病の方で、キシリトールが特に
必要な動物種では無いと思われますので、現段階では
特に与えるメリットは無いのでは?と思います。