脂肪ってどんなもの?
脂肪はカロリーが高いので、エネルギー源になったり、
脂溶性ビタミンの吸収を助けたりするほか、
食べ物にコクとうまみを与える効果もあります。
犬・猫では人よりたくさんの脂肪を必要とし、
エネルギーとして効率よく利用しています。
が、摂りすぎはもちろん肥満につながりますので、
脂肪の取りすぎには注意。
脂肪が分解されると・・・
脂肪酸とグリセロールになりますが、
脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二種類があります。
牛肉など、動物性脂肪が分解されると飽和脂肪酸が出来やすく、
これに含まれるコレステロールは細胞膜を形成したり、胆汁酸、
ビタミンD、ホルモンの材料となりますが、その反面、腸内の
悪玉コレステロールを増やしたり、肥満の原因になってしまいます。
逆に魚や植物の油分が分解されると、不飽和脂肪酸が出来やすく、
動物が自分で作る事の出来ない必須脂肪酸とも呼ばれる脂肪酸が
供給されやすいという特徴を持ちます。
魚の脂肪酸にはDHA、EPAなど脳の活性化につながる脂肪酸が
含まれますし、不飽和脂肪酸は腸内の善玉コレステロールを増やすと言う
メリットもあります。
脂肪の酸化に注意
酸化した脂肪を摂取すると、体が酸化します。
いわゆる抗酸化物質であるビタミンEなどを壊してしまう事になります。
脂肪を手作りに使用する場合は酸化しないように気をつけましょう。
こういった理由から、魚は新鮮なものが良いとされます。
古い魚は酸化を受けている可能性が高いですからね。
特に猫に魚ばかりあげていると、黄色脂肪症と言う
病気に罹ってしまう事がありますので、ビタミンEなど抗酸化物質と
併せてとらせる事をお勧めします。
次ページ:炭水化物の働き
次は炭水化物。
使いやすい栄養素の一つです。