皮膚炎を治す・防ぐ

 

ポイント
→アレルギーの原因を特定する
→基本は病院での対症療法
→高蛋白・高脂質は新たなアレルギーの原因に
→同一食物の大量摂取は避ける
→動物性タンパクは出来れば植物性蛋白質に
→野菜はアクの少ない物を使用する
→肝臓の負担を減らす為、毒物の摂取を減らす
→消化能力を高める

 

おすすめの食材
今まで食べた事の無い蛋白質を主体に(新奇タンパク)
植物性蛋白質主体(大豆・小豆・麦類などこれらのアレルギーが無い場合に限る)
ビタミンAを多く含む食材(緑黄色野菜 ただしアクの強いものはしっかりとアク抜き)
*農薬の使われている野菜は避けましょう。

 

アレルギーの原因を特定する


アレルギーの治療基本は「アレルゲンを除去する」事です。
ノミであれ、食べ物であれ、ハウスダストであれ、アレルギーの
原因となっている物質からペットを離さなければなりません。

まずはアレルギーの原因を調べてもらいましょう。

また、食事が原因のアレルギーの場合は原因である可能性のある食物を
一定の期間(約8週間)除去し、痒みや皮膚の状態に軽減があるかを調べます。

痒みを抑える薬等は控えめにし、反応を適切に判断します。
仮に、除去食だけで完全に症状を抑えられなくても、
投薬頻度が減らせたり、量を減らしても痒みを抑えることができた場合は、
食物アレルギーであると疑えますよね。

血清検査によりアレルゲンを特定する事も出来ますが、
血清での反応と実際に体で起こる反応に違いが生じる場合もあります。
アレルゲンを確実に検査出来る方法は今のところありません。

根気良く、ペットの状態を見ながら症状を改善・原因を究明することが
一番の近道と言えるかもしれませんね。

 

基本は病院での対症療法


アレルギーは、飼い主さんだけで治すのは危険です。
食事療法にだけ頼り、病院に連れて行かない事が無いよう
注意をしてくださいね。

アレルギーによる痒みなどを抑える為に、薬を使う事は
ペットのストレス軽減、症状の改善に有効です。
手作り食により除去食を与えると同時に、これらの
有効な手段を使わない手はありません。

治療内容としては、次のようなものが挙げられます。

ステロイド

抗ヒスタミン剤

・必須脂肪酸製剤

免疫抑制剤

・外用薬

 

高蛋白・高脂質は新たなアレルギーの原因に


高蛋白・高カロリーはアレルギーの炎症作用を増強する事があります。
現代にアレルギーの人間が増えているのは、この理由もあるようです。
食生活が高蛋白・高カロリーになっていますよね。

また、これらの要素が蓄積されて、新たなアレルギーの原因と
なる事もあります。

 

同一食物の大量摂取は避ける


同一の食物の大量摂取により、その食品が
新たなアレルゲンとなる事があります。

例で言いますと食物では無いですが、花粉です。
高濃度の花粉に長期間晒される事によって、
徐々にアレルギーの原因となり、花粉症が発生します。

 

動物性蛋白質は出来るだけ植物性蛋白質に


動物性蛋白質には、動物性脂質が結合しており、
脂肪酸が体内で酸化されやすく有害物質に変わることがあります。
また、動物性の脂肪酸は炎症の悪化・コレステロールの増加・・
と皮膚炎にとってあまりよくない影響を及ぼす事があります。

一方、植物性蛋白質は余計なものがくっついていない
純粋な蛋白質で、消化しやすいと言う特徴を持っています。
ちなみに魚の脂肪酸は植物性に分類されます。

 

野菜はアクの少ないものを使用する


野菜のアクは、そもそも草食動物の摂食を避けるための
植物による防御機能とも言われます。

アクの成分は、動物の消化能力を邪魔したり、生理的に
悪影響を及ぼす場合
がありますので、アレルギー性皮膚炎を
悪化させてしまう事があります。

野菜のアクは水溶性で、水に晒したり茹でる事で除去出来ますので、
もしアクの強い野菜を使用する場合はしっかりとアク抜きしてあげましょう。

 

肝臓の負担を減らす為、毒物の摂取を減らす


農薬・抗生物質・その他薬類など、これらは肝臓で
中和される毒物となります。

出来るだけ農薬を含んだ野菜や、抗生物質を使用されている
動物の肉などの摂取を避けることで肝臓への負担を減らす事が出来ます。

肝臓の機能が弱っていると、毒物の排泄が上手く行かなくなり
アレルギー性皮膚炎の原因となっている事があります。
また、アレルギー性皮膚炎のペットは肝機能が弱っている
という事がよく見られます。

 

消化能力を高める


便秘になると肌が荒れますよね(笑)
消化能力と皮膚の状態と言うのはなかなか
深いつながりがあるものと考えられています。

また、消化能力を高める事はこれまで上に挙げた様々な
アレルギーの要因を取り除く事にもつながるでしょう。

 

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