動物でもメラミン

 

当サイトの2007年ペットフード大リコールでも詳しくお話していますが、
中国原産小麦で起こった、メラミンによる大量毒殺事件。
たくさんの犬や猫が、腎不全等により亡くなりました。

事件についての詳しい内容はそちらでお話していますので、
こちらではメラミンという物質についての詳細をお話しましょう。

 

メラミンってそもそも何?


メラミン樹脂と言う、プラスチックの原料です。
そもそも食品に入れるなんて、人のする事じゃありません。

 

どうして食品に入れたの?


中国がメラミンを使ったのは、「タンパク量水増し」目的です。
食品のタンパク質を測る場合、タンパク質自体の量を測らずに
窒素の量で、タンパク質の量を逆算して考えます。

つまり、本当はタンパク質でなくても、窒素の量が多くなれば
見せ掛けのタンパク質増量が出来るということで、使用したのが
メラミンと言う、食品に入れるべきでは無い非常識な物でした。

 

食べた時の毒性は?


メラミン自体の急性中毒症状は比較的弱いです。

問題になるのは、メラミンがシアヌル酸と一緒に摂食された場合。
メラミンとシアヌル酸を合わせると、結晶が形成されますが、
この結晶が猫の手術を行った際、尿管に詰まっていたとの報告があります。

シアヌル酸については、次項で詳しくお話します。

 

現在、日本での対応


現在、日本ではメラミンが2.5mg/kgを超えて検出された場合には、
該当する食品を自主回収するように求めています。
乳幼児に使用される食品については、メラミンが検出された時点でNG。

ですが、ペットフードは・・・