ジヒルジル化合物中毒の症状:嘔吐・腎肝不全→1、2週間後に肺線維症
商品名はパラコート。
 極めて危険な「除草剤」で、最初は劇物指定でしたが、あまりにも
 中毒死者が多発した為、1978年に毒物指定となりました。
24%あるいは38%の高濃度パラコートが初期は販売されていましたが、
 1985年に自殺や無差別殺人が多発、現在では5%の液剤で販売されています。
 農水省も嘔吐剤を入れたり、苦味をつけたり、着色したりと工夫していますが、
 あまりそちらについては効果が見られていないとも言われています。
農業関係者の誤飲が基本ですが、実はこのパラコートは皮膚からも
 吸収される毒物で、間違えてパラコート入り洗面器に尻餅をついた人が
 一週間後に死亡したりする事もあったそうです。
症状は摂取直後の嘔吐・腎障害肝障害から始まり、1~2週間後に特徴的な
 肺線維症(パラコート肺)に至り、死亡します。
農業関係者以外にはあまり関係の無い毒物とも思われがちですが、
 2005年にはインターネットオークションにパラコートが出品された
 事もあり、嫌がらせ等に使われる可能性もあるかも知れません。






