エチレングリコール中毒の症状:激しい嘔吐・下痢・昏睡・麻痺・痙攣
関東以南ではほとんど見かけませんが、不凍液と呼ばれる物質の
中にエチレングリコールが入っていて、中毒を起こします。
これは寒い地域で水を凍らなくする為の薬剤で、例えば
トイレやエンジン、暖房の冷却水などに使われており、
甘い味がする為、特に犬で誤飲による中毒が相次いで
起こってしまっているという状況です。
アイスノンなどの冷却袋にも使われている事がありますね。
エチレングリコールは、それ自体は有毒ではありませんが、
飲み込んだ後に代謝されると非常に強い毒となります。
その代謝をするのが、「アルコール脱水素酵素」。
お酒を飲んだ時に働く酵素と同じ酵素になります。
エチレングリコールを飲み込んだ時、体に一番して欲しくない事は
エチレングリコールを代謝する事、つまり、エチレングリコールを
代謝する酵素が使えない状況を作りたい訳です(何が何だか^^;)
酔っ払えば良いのです。しかも極度に(苦笑)
そうすれば、アルコール脱水素酵素によりアルコールの分解が
一生懸命行われ、エチレングリコールには見向きもしないはずですね(汗)
詳しく言いますと、治療はエタノールを静脈注射します。
で、エチレングリコールが外に完全に捨てられるまで、
酔っ払いの状態を維持する事くらいしか出来ません。