ハシリドコロの分布地域:本州~四国・九州の山間の日陰など
ハシリドコロの有毒部分:全草(特に根と茎)
ハシリドコロの中毒症状:口の渇き・嘔吐・めまい・幻覚・興奮・昏睡
呼吸困難・散瞳・頻脈
ハシリドコロに含まれるアルカロイドが最終的にアトロピンや
スコポラミンとなり、副交感神経麻痺を起こす中毒です。
副交感神経は胃腸をまともに動かし、精神を落ち着かせ、瞳孔を
調節して、心拍数を抑える働きがあって・・・ですから、
つまりはその逆の事が起こる訳ですね~。
異常興奮や嘔吐などから、最悪の場合は死に至ります。
ちなみに、成分の強い根茎は漢方薬「ロートコン」として使用され、
水やエタノールに溶け出させた物がロートエキスと呼ばれます。
私の病院でも整腸薬の材料として使用してますが、用法・用量さえ
しっかりと守れば、非常に良い薬にもなるのです。