2007年ペットフード大リコール1

 

2007年3月16日、アメリカで「ペットフードに殺鼠剤混入!」と言う
事件が報道されました。

その事件がここまで大きな事件になるとは・・

ちなみに、日本ではほとんど報道されずに終わってしまった
認知度の低ーい事件になりますが、事件の規模は相当大きいです;
何であんなに報道されなかったのか、未だに報道への疑問を持ちます。

なお、その時主に報道されていたのは「ハンカチ王子」とか
「ハニカミ王子」とかでした(苦笑)
ま、それも良いんですけどね・・

まず第一話では、事件自体の概要についてビーグル獣医が
お話させて頂きますので、ご清聴ください^^

 

アメリカでのニュースの内容


2006年12月3日以降、アメリカ・カナダ・メキシコで店頭に並んだ
メニューフーズ社製のフードを食べた犬や猫が、腎不全が原因で
多数亡くなっていました。

愛犬・愛猫を亡くした飼い主がメニューフーズ社に
「お宅のフードを食べたから、亡くなったんじゃない!?」と連絡。
メニューフーズ社は社内の実験室で早速実験を開始しました所・・

なんと問題のフードを食べさせた猫が9頭死亡
可哀想に・・彼らのおかげでリコールに踏み切れましたが、
何か予め出来る事は無かったのかどうか・・疑問に思います。

3月16日にリコールを届け出ることになりました。

 

メニューフーズ社は大変な会社


メニューフーズ社?ああ、アメリカのフードメーカーさんなの。
大変ねぇ・・へー・・・

いやいや!!
今回リコールを届け出たメニューフーズ社は、とんでもなく
重要な会社
だったので、これだけの問題になってしまったのです。

メニューフーズ社は大手メーカーからの委託製造も行っていて、
アメリカの小売メーカー上位20社中、17社の製造を受け持っていました。
(自社工場では無く、同じ工場で作っているのは笑えますが・・)

これは一大事です。
被害は予想通り、非常に大きな範囲で広がってしまいます。

 

原因は何だったの?


最初「殺鼠剤」として報道がされていましたが、時間が経つに連れて
「もしかすると殺鼠剤じゃないんじゃないの?」と疑念が持たれます。

当初の報道のきっかけは、「アミノプテリン」と言う殺鼠剤の検出が
実際になされたのがきっかけでございまして、その殺鼠剤アミノプテリンの
中毒症状も腎不全・・とまさにドンピシャだった訳ですが・・

結局、検出された物質は「メラミン」
プラスチックの原料などに使われる物質で、食品に入っている事は
全く想像できなかったのではないでしょうか(汗)
メラミンについて

中国から輸入した小麦グルテンやライスプロテインなどに入っていて、
それを原料としてフードを作った為、今回の事件が起こってしまいました。

では、次は発覚後の国とメーカーの対応に進みましょう~。

 

ペットフード大リコールその2