蛋白質の働き

 

蛋白質は何になる?


筋肉や血液、体内の消化物質やホルモンなど、
身体の様々な部分になります。
蛋白質はアミノ酸から出来ていますが、そのアミノ酸は
蛋白質の種類から得られるものが変わってきます。

つまり、「ビタミンを取らなくちゃ!」とビタミンCだけを
とっても体が健康にならないように、蛋白質も色々な種類を
とらなければ、体を不健康にしてしまう事に
なります。

 

犬と猫の違い


犬は雑食性、猫は肉食の動物です。
肉は蛋白質ですから、当然肉食の方がもともと
蛋白質を多く必要とするように出来ていますよね。

ですから、猫は犬の二倍ほど、蛋白質を必要とします。
また、猫は「タウリン2000!」のあのタウリンを、食事から
取る必要があります。

猫にタウリンが不足すると、網膜変性によって失明したり、
拡張型心筋症を起こしたりすることもあります。

 

ちょっと話は逸れますが・・・


つまりはキャットフードを犬に与えれば蛋白質過剰に。
ドッグフードを猫に与えると蛋白質不足になります。

 

肉ばかりの間違い


犬に骨付き肉ばかり。猫にささみ肉ばかり。
よくそういった飼い主さんを見かけます。

蛋白源として、精肉関連ばかりをあげていると
ミネラルのバランスの面、そしてアミノ酸のバランスの面で
あまり好ましくありません。

例えば、カルシウムとリンはバランス良く取る必要のあるミネラルですが、
肉にはリンの30分の1程度しかカルシウムが含まれていないのです。
通常はリンの1.2~1.5倍のカルシウムが必要となります。
当然、カルシウムは不足し、骨の弱化などの問題が起こってくるでしょう。

 

でも野生の猫は・・・


「野生の猫は魚ばっかり食べてるんじゃ?」
そんな質問が出てきそうですね~。

野生の猫でも、オオカミだったとしても、
筋肉の部分だけを食べている訳ではありません。
野生の肉を食べる動物は、必ず内臓から食べ始めます。

内臓を含めて摂取することで、必要な栄養素を
自然に補給しているんですね。

 

成長によって必要量は変わります。


蛋白質は体を作るのに必要な栄養素ですので、
もちろん成長期にはたくさん必要になってきます。
その場合その場合で、蛋白質の量には気を使っていきましょう。

ただし過剰になると腎臓や肝臓に負担をかけてしまいますので、
注意しましょうね。

 

次ページ:脂肪の働き
続いて脂肪について。
脂肪といっても色々あります。