並行輸入は要注意!?

 

売る側の苦悩と買う側の危険・・
ちょっとコワイ並行輸入品のお話です^^;
ご存知無い方もいらっしゃるとは思います。

たまに動物病院の方でも「並行輸入品ってどうなの?」と言う
質問を受けますが、その時はハッキリと「自己保障です!」と
言い切っています(苦笑)

一体どんな特徴を持っているのでしょうか?

 

並行輸入品とは


ペットフードの輸入品には、「正規輸入品」と「並行輸入品」
ありまして、要は「うん、君ならうちのフードを売ってもよし!」
メーカーが認めているのか、それとも「私の所で安く買って
個人的にそっちに送ってあげるよ!」と言う個人のやり取りなのか・・

つまり、「このフードおかしい!」となった時は、もちろん
正規輸入品ではメーカーとの契約済販売店が相手ですので、
「すぐにメーカーに問い合わせます!」となりますが、
並行輸入品の場合は買った相手によって対応も変わりまして、
場合によっては「じゃあ買わなきゃいいじゃん。」のような
最低な対応もあるかも知れません(汗)

 

輸入品の輸入それぞれ


正規輸入品はまとめてこちらに送られてきますので、
専用のチャーター便などで温度・湿度管理がしっかりされた上で
送られてくることが多いです。

しかし、並行輸入の場合、あくまで酷い場合ですが、コストを
下げる為に、長時間サウナ状態の船で運ばれてくる事などもあり、
また、それによるカビ発生を防ぐ為に防腐剤や防カビ剤を添加したり・・
それともカビが生えた状態の物が届いたり(苦笑)

最近は、それでも昔と比較してずいぶんと悪い噂も減りましたし、
日本の販売店が並行輸入して、一回クッションが置かれてから
販売されることも多くなりましたから、良くはなっているんですけどね~。

 

並行輸入品の中身


正規の販売ではありませんから、悪質な場所では安いフードを混ぜたり、
あるいは中身が全くの偽者だったりと言う心配もあります。
偽者を作る専用工場があると言う話も耳にします(汗)

あるいは私の病院で実際にあった例としては、フードに穴が開いていて、
劣化したフードを食べての下痢・嘔吐だとか、あるいは
「これ、本当にこの消費期限?」と言う、あまりに無茶な消費期限の
商品を見たことがあります(苦笑)

 

並行輸入品、何が良いの?


じゃあ、どうしてわざわざそんなフード買うの?と思われるかもですが、
「値段が格段に違う」これが唯一にして最高の魅力です。

大体が正規品の半分くらいの値段で買えるようになります。

 

正規代理店の過剰な宣伝


正規販売店は、一生懸命そのフードを日本で売って、馴染ませて
やっとこさ売り上げを伸ばしていくような形で海外のフードを
売っていく訳ですが・・・

「やっと売れ始めた!!」と言うタイミングで、
必ず並行輸入品が現れることになります(汗)
もちろん、正規代理店にとっては脅威です。

そこで、あまり悪質で無い並行輸入品が実際はあるにも関わらず、

「アメリカでの売れ残りが消費期限改ざんされて売られている!」

「日本の気候に合わせていないからダメだ!」

などと宣伝して、売り上げを確保しようとする場合があります。

「日本の気候に合わせたフード」は相当大手のメーカーでないと
作るのは難しいんじゃないかと^^;

 

まとめ


色々と話してきましたが、要は
「正規品と違い、安全の保証は出来ません」と言う事です。
でも、確かに安いです。後は自己責任で^^;